ウィルソン プロスタッフ RF97 オートグラフ <2017年モデル> レビュー:フェデラーのこだわりが詰まったラケット!

2017年モデル


IMG_2475 / Marianne Bevis

フェデラー使用のNewラケットが、2016年9月に発売です!

テニス史上最高のプレーヤーとの呼び声も高いロジャー・フェデラー。グランドスラム17度優勝、世界ランク1位在位302週など、数多の記録を打ち立ててきましたが、今シーズンはケガに苦しんでいます。

開幕から好調を維持しており、全豪オープンは準決勝でジョコビッチに敗れたものの、ハイレベルなプレーを見せており、今シーズンに期待を抱かせていました。

その矢先・・
双子の子どもの為にお風呂掃除をしていた時に、膝を負傷。半月板の再建手術を受けました。

経過は良好で、モンテカルロ・マスターズで復帰を果たしたものの、やはり万全とは言えず、BNLイタリア国際では若手注目株のティエムに敗北。

結局、全仏オープンを欠場し、グランドスラム連続出場記録が65でストップしてしまいました。

いよいよ得意の芝シーズン到来でしたが、メルセデス・カップで再びティエムに敗戦・・
続くゲリー・ウェバー・オープンでは、将来のNo.1候補と目されるアレクサンダー・ズベレフにも敗れるなど、そろそろ世代交代かとの声も聞かれる様になりました。

そんな声を受けながら始まったウィンブルドン。周囲の心配をよそに快調に勝ち上がると、準々決勝でチリッチと相対します。

14年全米の雪辱に燃えるフェデラーでしたが、チリッチのプレーに押され2セットダウン。ケガ明けでスタミナも不安視されており、ここからの挽回は難しいと思われていましたが・・

何と不死鳥の如く蘇るフェデラー。
第4セットのタイブレークを執念の11-9でもぎ取ると、最終セットも6-3で取り準決勝進出を決めました!

準決勝のラオニッチ戦はセットカウント2-1でリードするものの、そこから2セットを取られ無念の逆転負け。特に芝で抜群のフットワークを見せてきたフェデラーが、足を滑らせ転倒するシーンもあり、激戦の影響を垣間見せた瞬間でした。

そして、ウィンブルドン後、衝撃のニュースが・・
痛めた膝が全快しない事を理由に、今季続行を断念。残り試合を全て欠場すると発表しました。

ツアーファイナルでフェデラーを見れないのは残念ですが、年齢とケガの状態を考えると致し方ない所。

生ける伝説と化しているロジャー・フェデラー。ケガをしっかり治して、来シーズン以降もその美しいプレーを我々ファンに見せてもらいたいですね。

そんなフェデラーですが、2013年に不調に陥った際に、ラケットを変更して復活を遂げたのは有名な話。

前作からの改良も加え、フェデラーこだわりの一本に仕上がっています。

前作との違いですが、スペックはそのままに、デザイン・肌触りが違うモデルになっています。

特徴・機能

フェデラーのこだわりが詰まった洗練されたデザイン・肌触り!

ロジャー・フェデラーがウィルソンと共同で作り上げたデザインで、黒を基調にした洗練されたカラーリングに仕上がっています。

最新のコーティング剤(ベルベット・ペイント・コーティング)を使用し、フェデラーの求める肌触りを実現。ロゴはレーザーで焼き付けています。

スペック

プロスタッフシリーズですが、フェデラーモデル以外にも様々な種類がありますので、紹介していきます。

プロスタッフ RF97 オートグラフ

フェイス面積:97平方インチ
重量:340g
長さ:27インチ
フレーム厚:21.5mm
バランスポイント:305mm
ストリングパターン:タテ16×ヨコ19

ロジャー・フェデラー使用モデル。ウィルソンとの共同開発で、再びグランドスラムタイトルを目指します。カラーリングを一新し、リニューアルデビュー!

プロスタッフ 97

フェイス面積:97平方インチ
重量:315g
長さ:27インチ
フレーム厚:21.5mm
バランスポイント:310mm
ストリングパターン:タテ16×ヨコ19

これまでのプロスタッフに1番近いモデル。ノーマル プロスタッフとも呼ばれています。チェコのペトラ・クビドバが使用しています。

プロスタッフ 97S

フェイス面積:97平方インチ
重量:310g
長さ:27インチ
フレーム厚:19.5mm
バランスポイント:325mm
ストリングパターン:タテ18×ヨコ17

ブルガリアの至宝 グリゴール・ディミトロフ使用モデル。97Sの「S」はスピン・エフェクト・テクノロジーの意味です。横のストリングスを縦より少なくする事で、スナップバックが起こりやすく、回転を掛けやすい設計になっています。旧モデルより1cm手元に重心が来る事で、若干トップライトに。振り抜きが良くなり、扱いやすくなりました。

プロスタッフ 97LS

フェイス面積:97平方インチ
重量:290g
長さ:27インチ
フレーム厚:23.0mm
バランスポイント:325mm
ストリングパターン:タテ18×ヨコ16

フェデラーモデルのライトバージョン。スピンエフェクトを搭載しています。フェデラーモデルと同じデザイン・カラーリングで、340gは重すぎるという方はこちらをどうぞ。

プロスタッフ 97ULS

フェイス面積:97平方インチ
重量:270g
長さ:27インチ
フレーム厚:23.0mm
バランスポイント:325mm
ストリングパターン:タテ×ヨコ

フェデラーモデルのウルトラライトバージョン。スピンエフェクトを搭載しています。フェデラーモデルと同じデザイン・カラーリングで、ジュニアでも楽に扱える重量になっています。

口コミ・インプレ

既に試打会が行われているので、主な感想をアップします。通常よりも重い340gなので、安定感があるといったコメントが多いですね。

・ラケットのウェイトがあるので、押し出しながら重いボールを打てる。フラットドライブ系に向いている感じ。
・肌触りがなめらかだが、滑る感じではなく、しっくり来てくれる。
・打球感と食い付きの良さがいい。重いボールがいってる感じがある。
・重厚な感じで、芯を外しても抑え込める安心感がある。
・重さがある分、安定感がある。


 
プロスタッフ RF97 オートグラフ 2017年モデルを紹介しましたが、いかがでしたか?

フェデラーファンのみならず、フェデラーの様なオールラウンドプレーを志向する方にもおすすめのラケットです。

通常モデルよりもウェイトがあるので、事前に試打してフィーリングを確かめると良いでしょう。

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