2026年のプリンス BEAST 100とBEAST O3 100は、300g・100平方インチという基本スペックがほぼ同じです。それでも打ち方の相性はかなり違います。低めの弾道でフラットドライブを伸ばしたいならBEAST 100、スピンと反発を使って楽に威力を出したいならBEAST O3 100が選びやすいでしょう。今回はO3の有無で打球感や飛び、振り抜きがどう変わるのかを中心に比較します。
BEAST 100とO3 100はどっちを選ぶ?
2本で迷ったときは、O3が付いているかどうかよりも、普段どんなボールでポイントを取りたいかを考えると決めやすくなります。
- BEAST 100:低めの弾道、フラットドライブ、球離れの良さを重視する人
- BEAST O3 100:スピン、反発力、振り抜き、スイートエリアの広さを重視する人
2026年モデルのO3は、以前のO3に持たれやすかった「柔らかく包み込むような打感」だけを期待すると少し印象が違います。新しいO-Portとフレーム形状によって、現時点の試打レビューではかなりしっかりした剛性感とシャープな反発が確認されています。
そのため、O3だから単純に柔らかい、通常版だから硬いという選び方はおすすめしません。
迷ったら、直線的なボールを打つなら通常版、回転を使ってパワーを引き出すならO3を基準にすると分かりやすいです。
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BEAST 100とO3 100のスペックを比較
| 項目 | BEAST 100 | BEAST O3 100 |
|---|---|---|
| フェイス面積 | 100平方インチ | 100平方インチ |
| 重量 | 300g | 300g |
| 長さ | 27インチ | 27インチ |
| バランス | 320mm | 320mm |
| スイングウエイト | 288 | 285 |
| フレーム厚 | 24-26-23mm | 24-26-23mm |
| ストリングパターン | 16×19 | 16×19 |
| パワーレベル | 1035 | 1050 |
| 推奨テンション | 40-48-56lbs | 40-48-56lbs |
| 商品番号 | 7TJ273 | 7TJ275 |
| 発売時期 | 2026年9月上旬 | 2026年9月上旬 |
数字だけ見ると、驚くほど似ています。
フェイス面積、重量、バランス、フレーム厚、ストリングパターンまで同じです。大きく違うのは、通常版が一般的なグロメット構造、O3がプリンス独自の大きなO-Portを採用している点です。
さらにO3はスイングウエイト285で、通常版の288よりわずかに低く設定されています。数値差は小さいものの、O-Portは空気抵抗を抑える狙いもあるため、ラケットを振り抜いて回転をかけたい人にはO3の特徴が生きやすいです。
パワーレベルも通常版1035に対してO3は1050。プリンスの数値上でも、O3のほうがパワー寄りになっています。
2026年BEASTは5代目で初のフルモデルチェンジ
2026年のBEASTはカラー変更だけではありません。第5世代にして初めてフレーム形状まで大きく見直されています。
通常版のBEAST 100には「エクスパンドパラレルホール」を採用。ストリングがフレーム外側まで直線的に通る範囲を広げ、フェイス上部までスイートエリアを広げながら、ストリングを自然にたわませやすくしています。
一方のBEAST O3 100には新しいO-Portを採用。大きなポートによる振り抜きと広いスイートエリアを生かしつつ、打球時の力をボールへ伝えやすい設計です。
素材にはどちらもTeXtreme×ZYLONと高分子エラストマーを使用。P.V.S IIでは振動を抑える素材の搭載範囲がグリップからシャフトまで広げられています。
これまでのBEASTが好きな人でも、2026年モデルは一度打ち比べてから選びたい世代です。
打球感は意外にもO3のほうがシャープ
今回の比較で特に気になるのが打球感です。
従来のO3には、ストリングが大きく動いてボールを包み込むような感覚を持つモデルが多く、「O3=柔らかくてホールド感が強い」というイメージを持っている人もいるでしょう。
ところが2026年のBEAST O3 100は少し違います。
現時点の試打レビューでは、O3はフレームの剛性感が高く、カチッとした手応えからシャープにボールを弾くという評価が出ています。同条件で通常版と比較したレビューでも、O3のほうが硬質で反応が速いという感想があります。
通常版のBEAST 100も球離れはかなり早めですが、O3と比べるとボールが乗る感覚を得やすいという評価があります。
「O3のほうが柔らかいだろう」と思って選ぶと、2026年モデルでは予想と違う可能性があります。
飛びと球速はO3が一歩リード
どちらもBEASTらしく反発力のある100平方インチですが、楽に火力を出しやすいのはO3 100です。
公式のパワーレベルは通常版1035、O3が1050。試打でもO3は入力した力に対する反応が良く、スピードと球威を出しやすいという評価があります。
通常版も飛ばないわけではありません。パワー系100インチとして十分な反発があり、低めの軌道でスピードボールを弾き出しやすいモデルです。
違いは飛距離そのものよりも、ボールの飛び方にあります。
通常版は低く前へ伸ばしやすく、O3はスピンを加えながら高さと威力を出しやすいと考えると、2本の性格が分かりやすいでしょう。
スピン性能で選ぶならBEAST O3 100
トップスピンを多く使う人にはO3が有力です。
O-Portによってストリングの動きを妨げにくく、振り抜きも良いため、ラケットヘッドを走らせて回転をかけやすい設計になっています。
試打でもO3は通常版よりスピン性能が高く、自然に弾道を上げやすいという評価があります。
通常版はスピンが苦手というわけではありません。2026年モデルではエクスパンドパラレルホールを採用し、従来よりストリングのたわみを生かしやすくなっています。
ただし普通に打ったときは低めのフラットドライブになりやすく、回転量で押すというよりスピードと伸びで相手を追い込む打ち方との相性が良いです。
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振り抜きやすさはO3の大きなメリット
O3を選ぶ理由として外せないのが振り抜きです。
大きなO-Portによってフェイス部分を空気が抜けやすく、スイング中の抵抗を減らせるのがO3の特徴。2026年モデルでもプリンスは振り抜きの良さを大きなポイントとして挙げています。
300g・320mmというスペックは共通ですが、スイングウエイトはO3が285、通常版が288です。
トップスピンを打つときにヘッドを下から上へ走らせたい人や、サーブでスイングスピードを上げたい人にはO3が合わせやすいでしょう。
一方、通常版も決して振りにくいラケットではありません。O3特有の振り抜きより、一般的なラケットの振り心地を好むなら通常版のほうが違和感なく使えます。
コントロールは通常版のフラットドライブが扱いやすい
低めの軌道で狙った場所へ打ち込むならBEAST 100が使いやすいです。
通常版はパワー系ながら極端に飛びすぎるタイプではなく、試打でも低い軌道のフラットドライブがコート内に収まりやすいという評価があります。
特に厚い当たりでボールを潰し、クロスや逆クロスへ速いボールを流したい人には通常版の素直さが魅力です。
O3は反発とスピンを使って飛びをコントロールするタイプ。高めの弾道から回転で落とす人にはこちらのほうが安心して振れます。
軌道と距離を直線的に合わせたいなら通常版、回転を使って収めたいならO3です。
ストロークは「ドライブの通常版」「スピンのO3」
BEAST 100は速いフラットドライブが魅力
BEAST 100は球離れが早く、弾いたボールが低めに伸びていきやすいモデルです。
フラットからフラットドライブを中心に打つ人なら、厚い当たりからスピードを出しやすく、BEASTらしい攻撃力を生かせます。
大きく持ち上げなくてもボールが前へ進みやすいので、ライジング気味にテンポを上げて攻める人にも合わせやすいでしょう。
BEAST O3 100はスピンとパワーを両立しやすい
O3はヘッドを走らせやすく、回転をかけながらパワーも出しやすいのが強みです。
ベースラインから高めの軌道で深く入れたり、角度を付けて相手をコート外へ動かしたりと、スピンを使った展開を作りやすくなります。
相手のボールに押されたときも、反発を利用して返しやすいので、攻撃だけでなく守備で助けが欲しい人にもO3は魅力があります。
ボレーではO3の反発とスイートエリアが頼りになる
ダブルスやネットプレーを重視するなら、O3 100はかなり面白い選択です。
ボレーではストロークほど大きく振れないため、ラケットの反発力とスイートエリアの広さがそのまま助けになります。
O3は多少打点がずれてもボールを返しやすく、コンパクトに当てたときでも球威を出しやすいのがメリットです。
通常版は、面を作って押し出すようなボレーや、低く伸びるボレーを打ちたい人に合います。
簡単に弾き返したいならO3、自分で方向を作りたいなら通常版という選び分けがしやすいでしょう。
BEAST 100とO3 100のデメリット
BEAST 100で気になるところ
- O3ほどスピンを楽にかけられない
- スイートエリアの広さではO3に分がある
- 高弾道のスピンを多用する人にはO3のほうが合いやすい
- 球離れが早いため、長いホールド感を求める人には合わない場合がある
通常版は直線的なスピードボールを打ちやすい反面、回転と高さで安全にラリーしたい人にはO3のほうが使いやすい可能性があります。
BEAST O3 100で気になるところ
- 通常グロメットとは振り心地が少し違う
- 2026年モデルはO3でも柔らかさ一辺倒ではない
- 反発が強く、パワーが不要な人には飛びすぎる可能性がある
- 低いフラットドライブ中心なら通常版のほうが合わせやすい
特に歴代O3の柔らかなホールド感が好きな人は、2026年モデルを同じ感覚だと思って選ばないほうがいいでしょう。今回のO3は剛性感と反発力が強く、かなり攻撃的です。
BEAST 100がおすすめな人
- フラット~フラットドライブが中心
- 低めの軌道でスピードボールを打ちたい
- 球離れの良い打感が好き
- O3特有の振り心地が苦手
- パワー系でも飛びすぎは抑えたい
- 一般的なグロメット構造を使いたい
厚く当ててボールを前へ伸ばす人なら、通常版のBEAST 100の良さが分かりやすいでしょう。
BEAST O3 100がおすすめな人
- トップスピンを多く使う
- ラケットを楽に振り抜きたい
- パワーアシストが欲しい
- スイートエリアの広さを重視する
- ストロークだけでなくボレーも楽にしたい
- O3のメリットを生かして攻撃したい
2026年のO3は、単に「楽で柔らかいBEAST」ではありません。振り抜き、反発、スピンを使って積極的に攻める100平方インチとして選ぶと魅力を生かしやすいです。
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BEAST 100とO3 100のよくある質問
Q.BEAST 100とO3 100ではどちらが飛びますか?
2026年モデルではO3 100のほうがパワーを得やすいです。公式のパワーレベルも通常版1035に対してO3は1050。現時点の試打でも、O3は反発力が高く球威を出しやすいという評価があります。
Q.O3のほうが打感は柔らかいですか?
必ずしもそうではありません。2026年のBEAST O3 100はフレームの剛性感が高く、通常版よりシャープに感じたという試打レビューもあります。歴代O3の柔らかなイメージだけで選ばないほうがよいでしょう。
Q.スピンをかけやすいのはどちらですか?
O3 100がおすすめです。O-Portによる振り抜きの良さとストリングの動きを生かしやすく、通常版より高い弾道と回転量を作りやすい傾向があります。
Q.フラット系ならどちらがおすすめですか?
BEAST 100です。低めの軌道で球離れよく飛ばしやすいため、フラットやフラットドライブでスピードを出したい人との相性が良いです。
Q.ダブルスならどちらが使いやすいですか?
ボレーの楽さを重視するならO3 100が選びやすいです。スイートエリアが広く、コンパクトなスイングでも反発を使いやすいためです。低くコントロールしたボレーを重視するなら通常版も候補になります。
Q.300gが重い場合は軽いモデルもありますか?
どちらにも280gモデルがあります。BEAST 100は280g・バランス330mm、BEAST O3 100も280g・330mmです。300gを長時間振るのが不安なら、280gも比較してみるとよいでしょう。
Q.2023年モデルから買い替える価値はありますか?
2026年モデルは第5世代で初のフルモデルチェンジとなり、フレーム形状やグロメット、振動対策などが変更されています。特に弾きや面の安定感、O3のシャープな反発を求める人は試す価値があります。逆に旧型の球持ち感が気に入っていて、価格も安くなっているなら前作を選ぶ手もあります。
結局BEAST 100とO3 100はどっちがおすすめ?
フラットドライブを中心に打つならBEAST 100、トップスピンとラケットの反発を積極的に使うならBEAST O3 100がおすすめです。
通常版は低めの弾道でボールを前へ伸ばしやすく、速い展開で攻めたい人に合います。パワー系100インチながら飛びすぎを抑えやすいのも魅力です。
O3はスイートエリア、振り抜き、スピン、反発力を生かしやすく、ラケット側のアシストはより大きめ。ストロークで高く跳ねるボールを使いたい人や、リターン・ボレーまで楽にしたい人にはこちらが合わせやすいでしょう。
今回の2026年モデルで注意したいのは、「O3=柔らかい」という昔からのイメージだけで選ばないことです。O3 100もかなりしっかりした打ち応えがあり、むしろ反発とスピンを前面に出した攻撃的な仕上がりです。
直線的なスピードで攻めるならBEAST 100。振り抜きとスピンでパワーを引き出すならBEAST O3 100。
この違いを基準に選べば、同じ300g・100平方インチでも自分に合う1本を絞り込みやすいでしょう。




