IMG_1966 / Marianne Bevis
今や日本のエースから、次代のNo. 1候補と目される錦織圭。
2014年は世界ランク5位でフィニッシュしましたが、年明けからはいよいよ頂点を目指す戦いが幕を開けます。
通常のプレーヤーであれば、この流れのまま2015年シーズンを、という所ですが、錦織選手は違いました。
何とこのタイミングでラケット変更!
STEAM95から「BURN(バーン)95」に変更するという衝撃の発表がありました。
周りから見ると、危険にも見える決断ですが、今後ジョコビッチ・フェデラー・ナダルといった3強を倒していくには、攻撃力の強化が必須という事でしょう。
錦織の理想の攻めは、ツアーファイナル ラウンドロビンのフェレール戦の様な形。
最終セットで見せたライジングで捉えたスピードボールで、相手を左右に振り回すことが出来れば、まさに勝てない相手はいません。
ただし、これを常時行うには高い技術・集中力が必要で、当然スイングスピードも必要になります。
スイングスピードを上げるほど、リスクが高まりますが、ラケットの性能自体でスピードを上げれるのであれば、リスクを負うことなく、攻撃の展開を早くする事が出来ます。
そこで、このBURN95は錦織選手の要望に応えて、これまで以上にウィナーを取れる様、球速が上がる仕様になっています。
STEAM95の時は、スイートスポットを外してもしっかりしたボールを返せるようにという守備力向上を目指したものでしたが、いよいよ攻撃力強化へシフト。
錦織選手のプレーもさらに次元が上がってきたという事でしょう。
そんなウィルソン BURNシリーズの特徴は、以下の3点になります。
① STEAM95よりスピードアップを実現!
今回BURNの目玉であるスピードアップ実現のために、フレームの内側に新素材「ハイパフォーマンス カーボンファイバー」を採用。
フレームの変形と内側への捻れを抑えることで、打球感を変えることなくスピードアップを果たしています。
② 「パラレルドリル」によるスイートスポットの拡大
STEAM95に採用されたパラレルドリルを、引き続き搭載。ラケット上部にスイートスポットが拡がり、守備時にやっと届いた球でもしっかりボールをコントロール出来ます。
③ 左右にフレームを拡大!スムーズなヒッティングが可能(BURN100・100S・100LSのみ)
スピンを掛ける際、ヒッティングポイントが左右にずれるため、BURN100・100S・100LSではフレームを横に拡大。スイートスポットが広がることで、パワーをロスすることなくヒット出来ます。
BURNシリーズ ラインナップ
BURN95
重量:309g
長さ:27.25インチ
フレーム厚:22.0mm
バランスポイント:325mm
ストリングパターン:16×20
錦織圭使用モデルで、日本限定発売。
スペック的にはSTEAM95と同じですが、素材を変更することで球速をアップ。STEAM95の守備力を残したまま、攻撃力をアップしたラケットになっています。
BURN100
重量:303g
長さ:27インチ
フレーム厚:23.0〜25.0mm
バランスポイント:330mm
ストリングパターン:16×19
黄金スペックで、バランスの取れたモデル。
安定したストロークを武器にするフラットドライブ系プレーヤーに。
BURN100S
重量:300g
長さ:27インチ
フレーム厚:23.0〜25.0mm
バランスポイント:330mm
ストリングパターン:18×16
BURN100のSモデル。
横糸を減らすことで縦糸の動き(スナップバック)を増し、スピンを掛けやすい設計になっています。
BURN100LS
重量:280g
長さ:27インチ
フレーム厚:23.0〜25.0mm
バランスポイント:335mm
ストリングパターン:18×16
BURN100Sの軽量モデル。
スピンが掛かりやすく、操作性が高いので、女性やジュニアでも使用可。
2015年2月下旬発売ですが、各ショップで予約が開始されてます。
やはり錦織モデルのBURN95が一番人気の模様。
改めて人気の高さを伺わせますね。