Borna Coric / Carine06
ツアーファイナルに向けて、熱い戦いが繰り広げられている中、17歳の新鋭ボルナ・コリッチが大きな勝利を上げました!
スイスインドアで、元世界ランクNO.1のラファエル・ナダルを6-2,7-6のストレートで下すという大金星。
ケガや虫垂炎の影響でナダルが本調子でなかったのは事実ですが、それでもナダルに勝ったという経験は、これからのツアー生活での大きな自信となるでしょう。
ボルナ・コリッチは、クロアチア ザグレブ出身で、現在世界ランク124位。
2013年の全米オープンジュニアで優勝後、フューチャーズでもタイトルを獲得し、弱冠17歳ながら100位内を狙う位置まで、ランキングを上げてきています。
まだまだフィジカルは成長中ですが、技術の完成度は高く、強力なサーブとフォアハンド、機を見てのネットプレーは17歳とは思えないスムーズさがあります。
スイスインドア準決勝では、こちらも売り出し中のダビド・ゴファンにセットカウント1-2で敗れてしまいましたが、ラオニッチに勝利しているゴファンに対しても、パワフルなストロークとネットプレーで見応えのある試合を展開していました。
フィジカルや技術が飛躍的に上昇した今のツアーでは、10代の選手が活躍するのは難しいというのが最近の風潮でしたが、キリオスを始め、ドイツのアレクサンダー・ズベレフ、そしてコリッチと、U20世代の活躍が目立ちます。
2015年シーズンは、30代・20代・10代が世代を超えて争う近年稀に見る戦国時代が到来するかもしれません。
BIG4の支配力が徐々に低下する中、時代が一気に動いてきた感がありますね。
来月からツアーファイナルがいよいよ始まりますが、2015年も最初から目が離せないシーズンになりそうです。
さて、話を戻して、コリッチの使用ラケットはヨネックス VCORE Tour 97。
ハードヒッター向けのトーナメントモデルで、低い軌道のボールで、エースやウィナーを量産していくラケットです。
レイトン・ヒューイットやサビーネ・リシキなども使用しており、プロにも定評のあるラケットです。
コリッチの今後の活躍に期待ですね!