テクニファイバー T-FIGHT 300 2025年モデル レビュー:高速テニスに対応したメドベージェフ使用シリーズ

2025年モデル
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BIG4時代より、現代テニスはさらに高速化しています。ジョコビッチやナダルはスイングウェイト(振った時の重さ)の重いラケットを使用していましたが、現代の若手トッププレーヤーであるシナーやアルカラスなどは、スイングウェイト(振った時の重さ)の低いラケットを使用。スイングスピードを上げて高速テニスを展開しています。
今作のT-FIGHT 2025年モデルはその点に素早く対応。
カーボンの配置を見直すことで前作よりもスイングウェイトのアベレージを下げ、スイングスピードが上がりやすい仕様に改良しています。
シリーズの顔でもあるダニール・メドベージェフも若手の台頭に抗いつつ、T-FIGHT 305 Sを使用しながら、1位復帰を虎視眈々と狙っています。
ラケットのスペックから、現代テニスの趨勢が分かるのは面白いですね。

機能・特徴

①RSセクションの改良

パワーとコントロールを兼ね備えた独自の機能で、ラウンドとボックス形状を組み合わせた六角形の構造。今作では、このRSセクションの正面厚を4%厚くすることで、スイングウェイトを下げた分のパワーを補っています。

②デザインの変更

今作では、グロス(艶あり)塗装を採用し、テク二ファイバーのブランドロゴもトリコロールで表現されるなど、細かい改良が施されています。

スペック

T-FIGHT 315 S

フェイス面積:98平方インチ
重量:315g
長さ:27インチ
フレーム厚:22.5〜23.0mm
バランスポイント:310mm
ストリングパターン:タテ16×ヨコ19
グリップサイズ:2,3

T-FIGHT 305 S

フェイス面積:98平方インチ
重量:305g
長さ:27インチ
フレーム厚:22.5〜23.0mm
バランスポイント:315mm
ストリングパターン:タテ18×ヨコ19
グリップサイズ:2,3
従来モデルはバランスポイントが325mmだったが、今作では315mmに変更。
メドベージェフ使用モデル。

T-FIGHT 300 S

フェイス面積:98平方インチ
重量:300g
長さ:27インチ
フレーム厚:22.5〜23.0mm
バランスポイント:320mm
ストリングパターン:タテ16×ヨコ19
グリップサイズ:2,3
従来のT-FIGHT 300にS(スピード)が付いたモデル。

T-FIGHT 300

フェイス面積:100平方インチ
重量:300g
長さ:27インチ
フレーム厚:23.0〜23.5mm
バランスポイント:320mm
ストリングパターン:タテ16×ヨコ19
グリップサイズ:2,3
従来のT-FIGHT 295が再構築され、T-FIGHT 300として新登場。
100平方インチ・300g・バランス320mmの、いわゆる黄金スペックラケットです。

T-FIGHT 285

フェイス面積:100平方インチ
重量:285g
長さ:27インチ
フレーム厚:23.0〜23.5mm
バランスポイント:320mm
ストリングパターン:タテ16×ヨコ19
グリップサイズ:1,2

T-FIGHT 270

フェイス面積:100平方インチ
重量:270g
長さ:27インチ
フレーム厚:23.0〜23.5mm
バランスポイント:325mm
ストリングパターン:タテ16×ヨコ19
グリップサイズ:1,2

T-FIGHT 255

フェイス面積:100平方インチ
重量:255g
長さ:27インチ
フレーム厚:23.0〜23.5mm
バランスポイント:330mm
ストリングパターン:タテ16×ヨコ19
グリップサイズ:0,1

向いているプレーヤーはどんなタイプ?

  • 中級から上級のトップスピンプレーヤー:スピン性能が高く、トップスピンを多用するプレーヤーに最適です。

  • ストロークで主導権を握りたいオールラウンダー:操作性が高く、攻守の切り替えがスムーズに行えます。

  • 98平方インチモデルからパワーアップを図りたいプレーヤー:より大きなフェースサイズで、パワーと許容度を求めるプレーヤーに適しています。

他ラケットとの比較は?

ヘッド Speed MP 2024年モデル:Speed MPはフラットドライブで一直線に打ち抜くプレーヤーに向いており、低弾道での打ち合いに強みを持っています。それに対してT-FIGHT 300は、より高弾道で安全に深く押し込めるスピンボールが得意で、ラリー戦を優位に進めたい人にぴったり。打球感の柔らかさや重量感を重視するならSpeed MP、スピード感と回転のかけやすさを求めるならT-FIGHT 300が選びやすい選択肢となります。

バボラ ピュアストライク 100 2024年モデル:しっかりとした打ちごたえとフラットドライブの直進性が魅力で、攻撃的なストロークを好むプレーヤーにフィットする一本です。それに対してT-FIGHT 300は、より軽快な振り抜きと高弾道のスピン性能に優れており、打球を高く跳ねさせて相手を後ろに押し込む展開が得意です。ピュアストライクは芯を食ったときのパワーと制御性が高く、ボールを「叩く」感覚が際立ちますが、T-FIGHTは「つかんで運ぶ」ようなフィーリングもあり、ラリーに安定感をもたらしてくれます。回転でゲームを組み立てたいスピン系プレーヤーには、T-FIGHT 300がよりマッチする選択肢となるでしょう。

口コミ・感想

・前作よりも弾きが良く、ボールが飛んでくれる。
・横振りでラケットを振っても、弾道が上がってくれる印象がある。
・前作はボックス形状よりに感じたが、今作はラウンド形状よりに感じる。
・前作よりも振り抜きが良く、ボールが着弾してから伸びてくれる。

テクニファイバー T-FIGHT 300 2025年モデルを紹介しましたが、T-FIGHTと言えば、やはりメドベージェフ。フラット系のショットを粘り強く繰り出すスタイルを支えるのがT-FIGHTであり、現代テニスに対応するために様々な革新が施されていたんですね。
シナーやアルカラスのみならず、さらに下の世代からもフォンセカやティエンなどが台頭してきており、中堅世代となったメドベージェフがT-FIGHTを使用して如何に対抗していくか、今後も目の離せない展開となりそうです。

よくある質問(Q&A)

Q1. 初心者でも使いこなせますか?
A. 基本的には中級者以上向けですが、フォームが安定してきた初級後期なら十分可能です。スピンを積極的に使うと扱いやすくなります。

Q2. 300S (98 インチ) と迷っています。違いは?
A. 300Sはよりフラット系で直線的、300は弧を描くトップスピン向け。パワーと許容度を重視するなら300、コントロール最優先なら300Sが◎。

 

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