HEAD SPEED TOURとSPEED PROは、どちらも競技志向のプレーヤーに向くSPEEDシリーズの上位モデルですが、選び方はかなり違います。振り抜きとスピンを生かして自分から攻めるならSPEED TOUR、相手の速いボールにも負けない安定感とコントロールを求めるならSPEED PROが選びやすいです。特に「PROのほうが上位だから難しい」と考えるのではなく、97インチ16×19と100インチ18×20の違いに注目すると、自分に合うほうが見えてきます。
SPEED TOURとPROはどっちを選ぶ?
2026年モデルの2本を簡単に分けると、SPEED TOURは操作性とスピンを生かして自分から振るラケット、SPEED PROは重量と面の安定感を使って正確に打ち返すラケットです。
- SPEED TOUR:振り抜き、スピン、攻撃的なストロークを重視する人
- SPEED PRO:安定感、コントロール、弾道の再現性を重視する人
TOURは97平方インチと小さいものの、305g・315mmでPROより軽く、16×19のオープンパターンを採用しています。自分からラケットヘッドを走らせやすく、回転を使った攻撃をしやすいスペックです。
PROは100平方インチ・310g・310mm・18×20。フェイスは大きいですが、ストリングパターンが細かく、ボールの飛び方を安定させやすいのが特徴です。
速く振ってポイントを取りにいくならTOUR、相手のボールを受けても面を安定させたいならPROを基準にすると選びやすいでしょう。
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SPEED TOURとPROのスペックを比較
| 項目 | SPEED TOUR | SPEED PRO |
|---|---|---|
| フェイス面積 | 97平方インチ | 100平方インチ |
| 重量 | 305g | 310g |
| バランス | 315mm | 310mm |
| 長さ | 27インチ | 27インチ |
| フレーム厚 | 23mm | 23mm |
| ストリングパターン | 16×19 | 18×20 |
スペックを見ると、単純に「TOURのほうが小さくて難しい」とは言い切れないことが分かります。
確かにフェイスはTOURが97平方インチ、PROが100平方インチなので、芯の広さではPROに余裕があります。
一方、TOURはPROより5g軽く、バランスも315mm。PROは310gありますが、310mmとさらに手元寄りです。
そして一番大きな違いがストリングパターンです。TOURの16×19はストリングが動きやすく、スピンとパワーを引き出しやすい設計。PROの18×20はストリングの動きを抑え、狙った弾道を繰り返しやすくなっています。
操作性を重視するならSPEED TOUR
ラケットを素早く動かして、自分からスイングしていきたい人にはSPEED TOURが合います。
97平方インチながら重量は305g。PROより5g軽いため、ストロークでヘッドを加速させたり、速い展開でラケットを切り返したりしやすいスペックです。
2026年モデルの試打でも、TOURは97インチとしては操作しやすく、特にスピン性能の高さが評価されています。
フォアで回り込んで攻める、ショートクロスで角度を付ける、相手の浅いボールを一気に叩くといったプレーでは、TOURの軽快さを生かしやすいでしょう。
一方のPROも310mmとかなり手元寄りなので、310gという数字ほど鈍重ではありません。ただ、TOURより総重量があり、18×20でボールをしっかり受け止める感覚が強くなります。
自分からラケットを動かしたいならTOUR、ラケットの重量を使って打ちたいならPROです。
安定感はSPEED PROが一枚上
相手の速いボールに打ち負けにくいのはSPEED PROです。
310gの重量と100平方インチのフェイス、さらに18×20の密なストリングパターンによって、インパクトで面が安定しやすくなっています。
特に速いラリーやリターンでは、無理にスイングを大きくしなくても相手のボールを受け止めやすいのがPROの強みです。
試打レビューでも、2026年PROは安定感と打球感の良さが高く評価されており、ボールの軌道を予測しやすいという声があります。
TOURも97インチとしては安定感がありますが、相手の重いボールに対してはPROほどの余裕はありません。自分から振って押し返せる人ほどTOURの良さが出やすくなります。
スピンをかけやすいのはSPEED TOUR
スピン性能ではTOURが明確に選びやすいです。
16×19のストリングパターンによってボールを持ち上げやすく、97インチでも回転をかけながら高さを出せます。
特にトップスピンを多く使うストローカーなら、TOURのほうが自然に弾道を作りやすいでしょう。
PROは18×20なので、同じスイングでもTOURほどストリングが動きません。回転をかけられないわけではありませんが、スピン性能よりも弾道の再現性やコントロールを優先した設計です。
PROの試打でも「スピンは出しにくい」という指摘があり、回転量を武器にするプレーヤーならTOURのほうが合わせやすいです。
スピンで変化を付けたいならTOUR、弾道を安定させたいならPROと考えると分かりやすいでしょう。
コントロールはタイプが違う
コントロール性能は、単純にどちらが上とは言い切れません。
PROは18×20によってボールの飛び方が安定しやすく、同じスイングをしたときに同じ軌道を出しやすいラケットです。
クロスラリーを何球も続けたり、深いボールを安定して打ち続けたりするならPROの良さを感じやすいでしょう。
TOURは97インチでフェイスが小さく、自分でしっかり芯を捉えられる人ならコースを細かく狙えます。そのうえ16×19なので、スピン量や弾道の高さまで変えやすいです。
同じ軌道を繰り返す精度ならPRO、回転や高さを変えながら狙うならTOURが使いやすいでしょう。
飛びはTOURのほうが出しやすい
意外に感じるかもしれませんが、楽にボールを前へ出しやすいのはTOURです。
フェイスは97平方インチと小さいものの、16×19のストリングパターンなので、PROの18×20より反発を引き出しやすくなっています。
2026年TOURは97インチのコントロール系ラケットとしてはパワーがあり、しっかり振れば深さも十分に出せます。
PROも100平方インチなので極端に飛ばないわけではありません。ただ、18×20らしく飛び方は落ち着いており、ラケットが勝手に距離を出す感覚は控えめです。
スイングスピードが落ちるとボールが浅くなりやすい人は、PROよりTOURのほうが扱いやすく感じる可能性があります。
ストロークはTOURが攻撃型、PROは安定型
SPEED TOURは自分から展開を作りやすい
ストロークで積極的に攻めるならTOURの魅力が分かりやすいです。
16×19の回転性能を使い、スピンをかけながら速いボールを打ったり、弾道を上げて相手を下げたりと、ショットに変化を付けやすくなっています。
97インチなので芯を外したときの余裕は大きくありませんが、安定して振り切れる人ならコースと回転を自在に使いやすいモデルです。
SPEED PROはラリーの再現性が高い
PROは一発の変化より、同じ質のボールを何度も繰り返したい人に向いています。
100平方インチと18×20の組み合わせで、インパクト時の面が安定しやすく、ボールの軌道も暴れにくいです。
相手のペースを利用したカウンターや、テンポの速いラリーでコースを変えるプレーにも合います。
自分から毎回強く振るというより、相手の球威も使いながらラリーを組み立てる人ならPROの良さを感じやすいでしょう。
ボレーはPROの安定感、TOURの操作性
ネットプレーでは、それぞれ別の良さがあります。
PROは310gの重量と100平方インチのフェイスによって、速いボールを受けても面がぶれにくいです。コンパクトに当てるだけでもボールを安定して返しやすく、ダブルスの速い展開でも安心感があります。
TOURは305gと軽く、ラケットを素早く出しやすいのがメリット。ポーチや反応勝負のボレーでは操作性を生かせます。
打ち負けない安心感ならPRO、素早い取り回しならTOURです。
サーブはスピンのTOUR、コースのPRO
サーブでもストリングパターンの違いが出ます。
TOURは16×19なので、スライスやスピンサーブで回転をかけやすく、セカンドサーブでもネット上に高さを作りやすいです。
PROは18×20によって弾道が安定しやすく、フラット系やコースを狙うサーブとの相性が良好。310mmのトップライト設計なので、310gでも振り抜きにくいラケットではありません。
回転で相手を動かしたいならTOUR、狙った場所へ正確に打ち分けたいならPROが選びやすいでしょう。
難易度はどっちが高い?
ここは少し悩ましいところです。
ミートの難しさはTOUR、振り切る体力の要求はPROのほうが高いと考えると分かりやすいです。
TOURは97平方インチなので、100平方インチのPROよりスイートスポットの余裕が少なくなります。ただし305g・16×19なので、ラケットを振ってボールを飛ばすこと自体はPROより楽です。
PROは100平方インチで芯には余裕がありますが、310g・18×20。長時間使ってもスイングスピードを維持するには、それなりの体力と技術が必要です。
| プレーヤー | 選びやすいモデル |
|---|---|
| スピンを使う中上級者 | SPEED TOUR |
| フラットドライブ中心 | SPEED PRO |
| 操作性を重視 | SPEED TOUR |
| 安定感を重視 | SPEED PRO |
| 長時間310gを振るのが不安 | SPEED TOUR |
| 相手の球威を利用して打つ | SPEED PRO |
どちらも初心者向けではありません。中級者が選ぶ場合も、300g前後のラケットを無理なく振れて、自分からある程度ボールを飛ばせることが前提になります。
2026年モデルはHy-Borで安定感を強化
2026年SPEEDシリーズでは、新素材「Hy-Bor」が採用されています。
Hy-Borはボロン繊維を使った素材で、シャフト部分の安定性を高め、インパクト時のパワー、コントロール、打球感を整える狙いがあります。
さらにDirectional Drillingによってストリングの動きを生かしやすくし、スイートスポットとパワーを高めています。
TOURもPROも23mmの薄めのフレームですが、2026年モデルはただ柔らかいだけではなく、打球時の頼もしさも意識した仕上がりです。
SPEED TOURの気になるところ
- 97平方インチなのでミスヒットにはPROほど余裕がない
- 相手の重いボールを受ける安定感ではPROが上
- 芯を外すとボールの質が落ちやすい
- 楽に使える97インチではあるが初心者向けではない
特に試合で打点がばらつきやすい人は、練習ではTOURが気持ちよくても、実戦ではPROの100平方インチに助けられる可能性があります。
SPEED PROの気になるところ
- 310gなので体力を必要とする
- 18×20でスピンはTOURよりかけにくい
- 自分からボールを飛ばす力が必要
- スイングスピードが落ちるとボールが浅くなりやすい
PROはフェイスが100平方インチだから簡単、というラケットではありません。
ミートの余裕はありますが、310gと18×20を生かすにはしっかり振れることが必要です。楽なパワーを求めるならSPEED MPまで含めて比較したほうが選びやすいでしょう。
SPEED TOURがおすすめな人
- ラケットを素早く振りたい
- トップスピンを積極的に使う
- 97インチの精度と16×19の回転性能を両立したい
- 自分からポイントを取りにいく
- PROの310g・18×20は重く感じる
- ショットの高さや回転量を変えて攻めたい
97インチのラケットが好きでも、スピンやパワーまで欲しい人にはTOURがかなり面白い選択です。
SPEED PROがおすすめな人
- 相手の速いボールに打ち負けたくない
- 18×20の安定した弾道が好き
- フラット~フラットドライブ中心
- コースを正確に狙いたい
- 310gを無理なく振れる
- ストロークだけでなくリターンやボレーでも安定感が欲しい
自分から回転量を増やして攻めるより、相手のボールを受け止めながら精度高く打ち返す人にはPROが合いやすいです。
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SPEED TOURとPROのよくある質問
Q.SPEED TOURとPROはどちらが難しいですか?
難しさの種類が違います。TOURは97平方インチなので正確なミートが必要です。PROは100平方インチですが310g・18×20なので、長時間しっかり振る体力が求められます。
Q.スピンがかかるのはどちらですか?
SPEED TOURです。16×19のオープンパターンで、PROの18×20よりストリングを動かしやすく、トップスピンやスライスを使いやすいです。
Q.安定感が高いのはどちらですか?
SPEED PROです。310gの重量と100平方インチ、18×20の組み合わせで、速いボールを受けたときにも面を安定させやすいです。
Q.中級者ならTOURとPROのどちらがおすすめですか?
スピンを使って自分から振る中級者ならTOURが選びやすいです。310gを問題なく扱え、フラットドライブ中心で安定感を求めるならPROも候補になります。
Q.ボレーがしやすいのはどちらですか?
安定感ならPRO、取り回しならTOURです。ダブルスで相手の速いボールを受ける場面が多いならPRO、ポーチなど素早い反応を重視するならTOURが合います。
Q.SPEED MPと比べるとどちらも難しいですか?
基本的にはMPより競技志向です。MPは300g・100平方インチ・16×19でパワーと扱いやすさのバランスが良いため、TOURやPROに明確なこだわりがなければMPも比較しておきたいモデルです。
結局SPEED TOURとPROはどっちがおすすめ?
操作性とスピンを重視するならSPEED TOUR、安定感と弾道の再現性を重視するならSPEED PROがおすすめです。
TOURは97平方インチながら305g・16×19で、ラケットを加速させやすく、回転を使った攻撃をしやすいモデル。自分から展開を変えてポイントを取りたい人なら、PROより扱いやすく感じるでしょう。
PROは100平方インチですが、310g・18×20というかなり競技的なスペックです。速いラリーでも面が安定しやすく、同じ弾道を繰り返して相手を追い込むプレーに向いています。
「小さいフェイスでも速く振りたい」ならTOUR。「重さを使ってブレずに打ちたい」ならPRO。
PROの名前だけで上位モデルと考えるのではなく、自分がスピンと操作性を使うのか、重量と安定感を使うのかで選ぶと失敗しにくいでしょう。




