昨年の全米オープンを制して、初のグランドスラム優勝を果たした大坂なおみ選手が、偉業を達成です!
全豪オープン2019を第4シードで迎えた大坂なおみ。
1・2回戦はストレートで勝ち上がったものの、3回戦からは苦戦の連続。
特に3回戦のシェ シュウェイ戦では、ファーストセットを取られ、セカンドセットも1-4と絶体絶命。以前の大坂選手でしたら、そこまでだったでしょうが、ここから怒涛の5ゲーム連取。ファイナルセットも主導権を握り、難敵を撃破しました。
その後もクロスゲームを勝ち上がり、迎えた決勝戦。相手は、初対戦となる、チェコのペトラ・クビドバ。ウィンブルドンを2度制した強豪ですが、2016年末、強盗に襲撃され、左手を負傷。選手生命を左右する程の重症を負いながら、復活を果たしてきました。
戦前は、クビドバ選手のワイドのスライスサーブを、いかにリターン出来るかが鍵と思われていましたが、正にそのままの展開に。
ファーストセット、大坂選手がチャンスは作るものの、その都度、ワイドのスライスサーブで封じられ、どちらかと言うと劣勢の流れでした。それでも、長いストローク戦は優勢に運び、粘り強くキープを続け、タイブレークに持ち込むと、リターンが炸裂。クビドバ選手のスライスサーブにアジャストし、見事なダウン・ザ・ラインのリターンを決めると、そのままの流れで、タイブレークを取り切りました。
セカンドセットも大坂選手の流れ。ワイドのスライスサーブにリターンが合い始め、クビドバ選手の攻め手が封じられると、大坂選手のストロークが炸裂。5-3 クビドバ選手サーブ0-40で、3本のチャンピオンシップ・ポイントを握りました。
そこまでの流れもあり、素人目で見ても、ここで終わりだと思いましたが、逆境を乗り越えてきたクビドバ選手が、ここでギアを上げ、何とこのゲームをキープ。ここから完全に流れが変わってしまいました。
5-4 サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップでしたが、大坂選手に緊張感や硬さが感じられ、このゲームを落とすと、あれよあれよと、このセットを落としてしまいました。
テニスの恐ろしさ・難しさを感じた瞬間でしたね。
セカンドセット終盤で、涙を見せた大坂選手。並のプレーヤーだったら、ここで完全に切れていたでしょう。ファイナルセット前に、トイレットブレイクを取り、気持ちを切り替えた大坂選手の表情は、何か無機質で、見ていて心配になる程でした。それでも、プレーは切れ味を保ち、序盤でクビドバ選手のサービスをブレイクすると、5-4で2度目のサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップを迎えました。ですが、表情は落ち着いており、同じ轍は踏まないと、冷静にファーストサーブで攻め、見事優勝を果たしました!
この決勝自体、全豪初優勝と、勝った方が世界ランク1位という稀に見る重要な1戦でした。プレッシャーに耐え、見事優勝を果たした大坂選手は、女王に相応しい実力とメンタルを手に入れましたね。
まだ21歳で、まだまだ伸び代があるのも末恐ろしい所。全仏オープンで、どんなプレーを見せてくれるか、楽しみに待ちましょう!
そんな大坂なおみ選手の使用ラケットは、ヨネックス EZONE 98。パワーとホールド感を備えたコントロールに優れた人気ラケットです。どちらかと言うと、中上級者向けモデルになります。
スペック
EZONE 98
重量:G 305g、LG 285g
長さ:27インチ
フレーム厚:19.0〜24.0mm
バランスポイント:G 315mm、LG 330mm
ストリングパターン:タテ16×ヨコ19
グリップサイズ:G2,3、LG1,2
全米オープン優勝後、大坂選手の使用ラケットが市販品と同じという情報が出回りましたが、ヨネックスが訂正と謝罪を出してましたね。
しかし、カスタマイズの内容は少なく、ほぼ市販品との事。
何だか夢がありますよね。
ちなみに、ガットは従来、縦がポリツアープロ125で、横がナイロンのレクシス130のハイブリッドでしたが、大坂選手のパワーに技術が追い付き、シーズンオフに変更。
縦がポリツアーストライク125、横をナチュラルガットにしたのも今回の快挙につながりました。
グランドスラム初優勝からの連覇はジェニファー・カプリアティ以来だそうですが、大坂伝説は始まったばかり。
年間グランドスラム・キャリアグランドスラム、はたまたゴールデンスラムとファンの夢は広がりますね。
これからも期待しつつ、温かく見守っていきましょう。
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