IMG_0874 / Marianne Bevis
またまた錦織選手がやってくれました!
ツアーファイナルズ初出場でラウンドロビン突破、準決勝進出を果たしました。
ラウンドロビン3試合目、当初はラオニッチとの対戦でしたが、試合1時間半前に太もものケガを理由に棄権。
急遽、フェレールと対戦することになりました。
しかし、フェレールとは重要な局面で対戦が多いですね。
錦織がその名を世界に知らしめたのが、2008年全米オープン3回戦の対フェレール戦。
当時世界ランク126位の錦織が同4位のフェレールをフルセットの激闘の末、撃破しました。
その後も節目節目で立ちはだかるフェレールでしたが、今や立場もランキングも逆転。
世界ランク5位にふさわしいテニスで、フェレールを迎えうちます。
ツアーファイナルズでの錦織選手ですが、手首の影響かサーフェースの問題か、タイミングを崩す場面が多く、ストロークミスやダブルフォルトを量産していました。
初戦のマレー戦は、お互い硬い出だしながら先に抜け出した錦織が、対マレー初勝利を挙げましたが、本調子には程遠い様子。
2戦目 フェデラー戦では、少し調子が上がってきたものの、全盛期を彷彿とさせるフェデラーの圧巻のプレーにストレート負け。
「誰が相手でもストロークで優位に立てる」とはフェデラーの錦織評ですが、過去2勝2敗の相手に並々ならぬ気迫を持って臨んでいましたね。
そして、今日の3戦目。
ラオニッチの高速サーブ対策をしていたはずで、フェレールが相手になったことがどの様な影響を与えるかと思っていましたが、今の錦織にそんな心配は無用でした。
過去2戦に比べ、格段に調子を上げ、課題のサーブは1ポイント目からノータッチエース。
ダブルフォルトは多いものの、ストロークも好調でバックのストレートを中心に、エースを奪っていきます。
しかし、流石のフェレールです。
時折、ストロークエースは取られるものの、持ち味の粘り強さを存分に発揮。
普通ならエースでもおかしくない球を拾いまくり、錦織にプレッシャーを掛けます。
そのフェレールの気迫に押されたか、錦織のアンフォーストエラーが徐々に増えます。
フェレールのサービスをブレークするも、すぐにブレークバックされ、迎えた第10ゲーム。
最後は錦織のスマッシュミスでセットを取られるという、何とも嫌な流れで第2セットに入ります。
並みのプレーヤーなら、そのまま飲み込まれてしまいそうですが、錦織がここからグンとギアを上げます。
接戦の末、第2セットを6-4で取り返すと、最終第3セットは、錦織曰く「完璧な出来」と振り返る内容。
4-6,6-4,6-1でラウンドロビン2勝目を挙げました。
続くフェデラー VS マレー戦で、マレーがストレート勝ちすれば、準決勝進出の目がありましたが、錦織戦よりさらに調子を上げたフェデラーが6-0,6-1の圧勝劇。
フェデラーが1セット取った段階で、錦織の準決勝進出が確定しましたが、その好調さ・強さばかりが目立つ試合となりました。
これで、グループBからはフェデラー・錦織が準決勝進出。
グループAは3試合目を残しているものの、こちらも絶好調のジョコビッチが1位抜けしてくるでしょう。
そうなると、準決勝で錦織 VS ジョコビッチが実現しますが、全米準決勝のリベンジ・王者の誇りをかけて、全力で錦織を倒しにくるでしょう。
稀代のストローカー同士のガチンコ勝負なるか?
ツアー最終戦準決勝、必見です!!