Nishikori WM14 (7) / si.robi
パリ・マスターズで、錦織選手がフェレールとの死闘を制し、遂にアジア人初のツアー最終戦出場を確定させました!
今年は稀にみる混戦で、ベルディヒ・マレー・ディミトロフ・フェレール・ラオニッチ・錦織が残り4つの枠を争っていました。
ポイント的には錦織有利との下馬評もありましたが、どの選手も勝利を重ね、必死の追い上げ。
特にマレーはトップ10からも陥落し、厳しいかと言われていましたが、この5週間で3大会に優勝。
パリ・マスターズ3回戦でディミトロフに勝利し、引導を渡すと共に、自身の最終戦出場を確定させました。
ベルディヒも今大会ベスト4入りで出場が確定したので、残るはラオニッチ・フェレール・錦織で残り2枠の争いとなっていました。
そのラオニッチ。
準々決勝でこれまで6連敗中のフェデラーと対戦しましたが、平均220km弱のサーブを連発。
21本のサービスエースを決め、勝利をもぎ取ると共に、最終戦出場への可能性を残しました。
(この時点では、優勝が必須条件)
一方、錦織とフェレールですが、準々決勝で直接対決。
錦織はこの一戦に勝利すると、最終戦出場が確定、フェレールは準優勝以上の必要があるため、勝利が必須条件でした。
肝心の試合ですが、この一戦の重さが伝わってくるかの様な内容。
6週連続参戦のフェレールはさすがに疲れかあるのか、いつもよりミスが早く、いきなり第1ゲームをブレークされてしまいます。
最高の立ち上がりを見せたかと思われた錦織ですが、こちらも何か噛み合いません。
普段ならまずしない様なストローク・ネット際でのミスを重ね、ブレークバックされると第1セットはそのまま3-6で押し切られてしまいます。
第2セットに入っても両者ピリッとせず、ブレーク合戦の末、タイブレークに突入。
タイブレークでは、フェレール4-0リードの局面がありましたが、錦織巻き返しに成功。
7-5でタイブレークを獲得し、勝負は最終第3セットへ。
最終セットはお互い死力を尽くす展開の中、第9ゲームで錦織が大きなブレークに成功。
そのまま6-4で逃げ切り、勝利を収めると共に、うれしい最終戦初出場を勝ち取りました!
これまでの両者の対戦の中ではお互いのミスが多く、内容的には良くありませんでしたが、逆にそれがこの一戦の持つ大きな意味を表しているようで、興味深いものがありました。
錦織の勝利により、ラオニッチの出場も確定。
新旧入り乱れる最終戦。
優勝を勝ち取るのは、果たして誰か?
グループ分けも含めて、楽しみは尽きませんね。