Dominic Thiem / Carine06
マイアミ・マスターズも佳境を迎えていますが、錦織圭のマスターズ初制覇に期待が掛かります。
その錦織ですが、準々決勝でモンフィスとフルセットの激闘。マッチポイントを凌ぎ、最終セットタイブレークで振り切り、準決勝進出です。
次は、オーストラリアのニック・キリオス。ラオニッチを下しての勝ち上がりです。ラオニッチはカルロス・モヤがコーチに就任してから好調で、全豪ベスト4、パリバ・マスターズでは決勝進出していましたが、キリオスに屈しました。
一方、キリオスは先日も暴言を吐き、話題になっていましたが、テニスのセンス・才能は若手の中でもピカイチなので、プレーに集中している時は怖い存在です。
昨年の上海マスターズでは錦織が勝利していますが、面白い準決勝になりそうです。
現在トップ10は30代プレーヤーが席巻していますが、そろそろ地殻変動が起こりそうな気配です。
有望な若手がいないと嘆いていたのも今は昔。アレクサンダー・ズベレフやテイラー・フリッツなど、10代〜20代前半にキラ星の如く才能がひしめいています。
その新世代の中で頭角を現してきたのが、オーストリアのドミニク・ティエム。現在、世界ランク14位の22歳です。
今シーズン既に2勝を挙げており、アルゼンチン・オープンではナダルも破っています。ツアー通算5勝の内、クレーは4勝と得意にしていますが、アカプルコ・オープンではハードコートで優勝しています。
武器は、鋭いストロークとサーブ。マイアミ・オープン3回戦では、日本の次世代ホープ西岡選手と戦いましたが、アドコートからのキックサーブの跳ね方が凄く、画面越しからもその回転と威力が伝わってきました。
注目は何といっても全仏オープン。近年はナダルが無双していましたが、意外な優勝者が出るのがこの大会の特徴。ナダルが復活するのか、ティエムが新たな土の王者に名乗りを挙げるのか。見所満載の大会になりそうです。
そんなティエム選手の使用ラケットは、バボラ ピュアストライク18×20。ベースラインの中に入ってライジングでアタックしていくファーストストライカー向けのラケットで、攻撃力とコントロールに優れています。
ピュアストライク 18×20は、2013年12月に発売されたラケットですが、ティエムの活躍で再び注目されそうですね。